交通事故の恐ろしさ

2001年12月5日
警察の免許証更新講習などで配られるあの冊子。
私は、幸いにして今まで免許を取ってから6年半、人身事故などは無縁だったので、他人事のように思えていた。
日曜日にダンナの知り合いが高速道路で事故に遭い、昨日亡くなった。
交通事故はこんなに身近なものなんだなと思った。交通事故は突然にして、人の生命を奪ってしまう。そして、命を落とした人の家族や大切な人をも、一瞬にして不幸にしてしまうものだ。本当に車の運転だけは安全に気をつけなければいけないし、乗る側になってもシートベルトをするなど、安全確保はしておくべきである。私たちには、大切な人たちがいるし、ちょっとした不注意でその人たちを悲しませるようなことになってはならない。
私は22年前に病気でたったひとりの弟を亡くしている。生まれてきて、やっと家に帰ってきたときには、泣きもしないし、ぴくりともしない。父親からは、おまえの弟は死んだと聞かされた。そのとき、生まれて初めて死というものに直面した。私は今でも、弟がいればと思うし、弟のことは絶対に忘れない。今だから大人になっているからこそ話せることもたくさんあるのにと思うと、年齢を重ねるごとに失ったものは大きいなと感じる。今でも棺に入れられた小さな弟の姿が脳裏に焼き付いて離れない。
私がそうであるように、亡くなった人の家族の気持ちは、いつになっても癒されることはないのだなと思う。交通事故は、一瞬にして人の生命を危険にさらすからこそ、残された家族の悲しみは、私には想像できないほど深いものだと思っている。

コメント